pinotannのブログ

消費の覚え書きと世間話です

モデルハウスを見てきました

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同じ家に十数年も住んでいると、否応なく生活の滓のようなものがたまってきます。
捨てるには忍びない、いつか使うかもしれない、そういうものが家中にあって、
人の居住スペースを圧迫します。
すっきりした家に住みたい。きれいな暮らしをしたい。
そんな夢がむくむくと湧き上がってきて、
「家が欲しい」と思うようになるのです。
 
家の買い替えにしろ、今住んでいる家のリフォームにしろ、
大きなお金が動きますから、準備も万端に整えていたい。
だから、具体的な計画がなくても、家を見学することは無駄になりません。
 
 
国土交通省の外郭団体に「住まいづくりナビセンター」というところがあります。
住宅についての情報を提供して、
消費者の住宅造りを手助けするというところです。
特定の企業によりませんし、
中立の立 場でお手伝いをしてくれるから、
女が一人で出かけるのにも安心です。
 
今回のイベントでは、無記名で住宅を見学できました。
住宅展示場に行くと、必ず個人情報を聞かれて売り込みをされるので、面倒なのです。
それが一切ありません。
 
わたしは中古の家をリフォームして住みたいと思っているので、
住宅メーカーの家は関係ないのですが、
何でも見ておこうと思って参加しました。
最先端の住宅を見たらリフォームのヒントにもなるでしょうし、
とにかくたくさん見ることが目を肥やしますからね。
家に対しても、営業マンに対しても、です。
 
今回見学したのは3社です。
鉄骨造の住宅メーカーを選びました。
 
1つ目 はパナホームです。
構造は大手はほとんど変わりがなく、耐震も心配する必要がないみたい。
なので、わたしが知りたかったのは大まかな値段です。
建物自体、120㎡^~150㎡2階建てで3千5百万から4千万ですって。
自由設計ですが、
立方体を積み重ねる形のほうが安い。
2階が小さいと1階の基礎が大きくなるので高くなるとか、
コの字型にすると、
壁が増えるのでそれだけ高くなるとのことでした。
外壁のデザインはどの住宅メーカーも似たようなものでつまらないのですが、
その辺はしょうがないそうです。
 
営業マンはTOKIOの国分君みたいなかわいい人で、
パナホームのオリジ ナルの壁紙の説明をしてくれました。
珪藻土の入ったものを練りこむので、室内の湿度を快適に保てるとか、
24時間換気システムの排気口を基礎部分にフィルターを付けて行うので、
室内の温度が夏は涼しく冬は暖かくできるとか、
どの住宅メーカーもつけられるけど、東京ガスエネファームはお得ですよとか、
いろいろしゃべってくれて勉強になりました。
 
2つ目のヘーベルハウスの営業マンがひどかった。
還暦はまだかな? くらいの年齢で、
バブルのころのような肩幅の広いスーツを着ていて、
以前は何をしていたのかしら、と
見た目だけですが、うさん臭かったです。
 
こちらは一坪当たり80万円が標準なので、 40坪なら3千2百万円です。
パナホームより少し安い。
外壁はへーベルハウスの特徴なので、
色のバリエーションはあるがこういうものですということでした。
 
年配の営業マンは名刺も渡さず、黙って後ろからついてくるだけなので、
いないほうがましでした。
まさか展示品を盗まれないように見張っているわけではないと思うのですが…。
ヘーベルハウスはとても人気があるので、
営業マンの教育とか必要ないのでしょうか。
 
最後はわたしが一番気に入っているダイワハウスです。
ここは展示場に客がたくさんいて商談中なので、
営業マンもつきませんでした。それはそれで寂しい。(笑)
そのぶん、室内をじ っくり見れました。
内装はどこも同じようなものです。
 
はやりの間取りは玄関回りと思います。
靴箱だけを置くのではなくて、5畳くらいの小部屋を設けて、
こまごまとした外出用のもの、
コートとか、傘とか、掃除用具とか、非常用の水とか、を入れます。
ここでいろんなものをおくようにすると、リビングが散らかりません。
便利なのでぜひ作りたいスペースです。
 
ほかに、グランピングのはやりなども影響しているのか、
アウトドアリビングという考え方もどこも取り入れています。
庭やベランダのデッキテラスへの開口部分を広く開けられるようにしています。
その広い開口部の扉は重そうに見えま すが、意外と軽い素材でできていて、
開け閉めにストレスがありません。
 
外と中が融合する空間は、昔の日本家屋にあった縁側みたいです。
郷愁を感じるのはもちろんですが、
これはたぶん住まいの機能としての合理性がある気がします。
 
アウトドアリビングの考え方と、扉など建具の進化、
玄関脇の広い収納、
これが最新の間取りのようです。
 
住宅メーカーの家の性能はあまり違いが見つかりませんでした。
モデルルームの雰囲気とか、金額、営業マンの質などで決めるのかな…。