前川國男邸を見てきました
わたしは家を見るのが好きです。
ネットで不動産物件を見るのが趣味ですし、
間取り図を見ながら家の中での動線を想像すると、
まるで自分がそこに住んだ気になれます。
街を歩いて、家の外観を眺めるのも楽しいです。
初めて来たのですが、小金井市はきれいでした。
空気がしっとりしていたせいか、林の中に町があるような感じがしました。
常に空気が乾燥している都心とは違います。
これが前川國男邸の外観です。
戦時中の物資の乏しい時期に建てたとのことで、
真ん中の柱はもとは電信柱だそうです。
左右対称がきれいです。
古いですが日当たりが良いので、晴れていれば冬も暖かいそうです。
夏はケヤキの大木が影を作るらしい。
日本の気候を考えた生活の知恵を感じます。
間取りはとてもシンプルです。
大きな吹き抜けのリビングを中心にして、左右に書斎と寝室があるだけです。
延べ床面積は110,56㎡(33,4坪)と、大豪邸というわけではないんです。
これはリビングの一角です。
反対側のダイニングスペースです。
このリビングの解放感がすごいです。
ダイニングテーブルの向こうにコンパクトなキッチンとお風呂場があり、
その隣が寝室です。
ここは、書斎と寝室になっていますが、わたしは夫と別の部屋に住みたい。
べつに仲が悪いわけではないのですが、
寝る時間とか違いますし、
本を読みたいのに「電気消して」とかいわれるのはお互いに嫌なものでしょ?
ある程度のプライバシーを保ちつつ、
リビングで顔を合わせる老後の暮らしって、理想です。
廊下がないこともマンション暮らしの身には新鮮です。
スペースに無駄がないなあと感心しました。
家好きにとっては、家を見るだけでもよい気分転換になります。
見る目を養っておけば、もしも引っ越しをすることになった時にも、
蓄積された知識が役に立つような気がして、いろいろな家を見ています。