個室がほしい妻の家探し。
結婚してからずっとマンション暮らしをしています。
マンションは管理人がゴミ捨てとか共用部の掃除とかしてくれるので、手間がかかりません。働いている時とかこどもを育てて忙しい時期には、便利でした。それが、こどもの手が離れて、家にいる時間が増えると、一軒家にあこがれはじめたのです。ペットを飼いたいとか、庭で木や花の手入れとかしたいとか、家で過ごす時間を充実させたいと思うようになりました。
おまけに長年同じところに住んでいるせいで、ものが増えすぎて住空間を圧迫しています。わたしはわりと捨てる方なのですが、夫がコレクター気質のため、片づけるというよりは広めの物置に入れる方がいいようなのです。夫はものに囲まれて暮らし、私はすっきりした自分の部屋を持ちたい。リビングなどの共用部分は一緒に使い、お互いのプライバシーを保ちながら老後を過ごしたい。それが理想になりました。
もちろん、家の買い替えは一朝一夕にできるものではないでしょう。それでも、家を見たり情報を集めるうちに、もしかしたら実現するかもしれない。少しずつでも快適な暮らしに近づきたい。
なにより、ネットで売り物件の外観とか間取りを見たり、モデルハウスを見学したりすると、ストレス解消になります。夢が見られて、たのしくてしかたがありません。
今回は、小金井市の江戸東京たてもの園に展示されている家の中で、気に入った写真を並べています。
マンションと違って戸建ては玄関アプローチも様々です。
わたしは、敷地からちょっと入ったところにあるような玄関が好みです。これは、玄関ドアの前に作られた空間です。傘立てが外にあるところが奥ゆかしい感じがします。玄関まわりにゆとりがあると、いい家って思ってしまう。
こういう入り口がほしいです。
庭が見える出窓がきれいです。
出窓はほしくありませんが、窓ガラスのモダンさが気に入りました。
わたしがすきなのは庭と家をつなぐ空間です。ここは、パーゴラといって植物を這わせたりする棚があります。部屋から直接庭に出られるのも理想です。最近だったらサンルームとかウッドデッキということでしょうね。これはほしいな。
むかしよくあった縁側です。こどもの頃よく縁側でお人形ごっこしていました。ガラス越しの光が気持ちが良くて、そのまま昼寝をしたりしていました。
小さいころの幸せな記憶は、その後の人生観を明るく照らすと思っています。
おかげでわたしは楽天的な人間になった気がするのです。
風呂場もさほど古さを感じさせません。20年くらい前まで使っていたそうです。風呂場に窓があるのはマンション暮らしではまず考えられない贅沢です。うらやましい。
ペンキで白く塗ったガラス戸もきれい。
これらは大正時代に作られた家が多いです。木造住宅で通気性がよいので、冬は冷えます。そういう点では現代の気密性の高い住宅が、住み心地は上と思います。
わたしは、古い家を直して住むのが理想です。マンションの住宅設備も、15年もたつと風呂釜の交換が必要になったり、こまごまと修理しないといけなくなります。家って作ったら終わりではなくて、ちょこちょこ手を入れながら住んでいくものらしい。
べつに豪邸がほしいわけではないのです。身の丈に合った良い家が欲しい。家探しは、自分自身の価値観とかライフスタイルも、考える機会になりそうです。
「これからどんな家に住もうかな」と考えながら日々を送るのも、
夢があって楽しいです。