pinotannのブログ

消費の覚え書きと世間話です

ファンデーションを変えました。今つくりたいのは、軽やかで清潔感のある肌。

化粧が得意ではありません。とくにファンデーションが苦手です。汗かきなので、おでことか小鼻のまわりとか、タオルでちょこちょこ拭きたいのですが、お化粧をしていたら気軽に肌をぬぐえないですね。服とか、いろんなところに顔料がつくので、顔にいろいろ塗ることがいつになっても好きになれません。

そういう潜在的なストレスがあるのに加えて、わたしの要求を満足させるファンデーションがみつからない。なぜならわたしは顔に、シミ、そばかす、ほくろがあるので、それらをきれいさっぱり隠したい。同時に、厚塗りになるのは嫌なのです。肌をきれいにカバーして、しかもうす付きなどという、両方をかなえるファンデーションに出会えていないのです。

 

2年くらい前に、銀座の資生堂にいってメイクアップを習いました。そこでアドバイスされたのは、ファンデーションの色を一段濃い目にして色むらを目立たなくする方法です。指導してくれた人の感じが良かったこともあって、すごく納得しました。

以来、資生堂のオークル30番のリキッドをずっと使っていました。評判もよかったです。「お化粧変えた?」「きれいになった」などと、まわりからはおだてられました。

 

でも、どんなに気に入っていても、人からほめられても、2年も同じものを使っていると飽きてしまうものらしい。お化粧がただの習慣になって、なにも心が動かなくなるのです。なんかちがうのではないか。もっとべつの感じにしてみたい。そういう風に思ってしまって、雑誌とか眺めつつ次に買うファンデーションを探していました。

 

どの業界でもそうですが、メーカーは毎年、毎シーズン新しいものを提案して、消費を喚起し続けないといけません。ファンデーションも2年の間にいろいろな変化が起きていたようです。クッションファンデとかいう、いかにも肌に気持ちのよさそうな商品も出ていますが、よくよく見ると「リキッドファンデーションをスポンジで塗るだけじゃないのか?」と思ってしまい、触手が動きませんでした。

 

資生堂と同じくらい好きなのがディオールなのですが、あのキラキラ感は、わたしの心と顔にあわないです。口紅とかアイメークのようなポイントメークは、気持ちをあげるときに使います。でもファンデーションはもっと地に足がついたというか、落ち着いた雰囲気が望ましい。

それで、「とくに強い印象もないけど使えるメーカー」(あくまで個人の見解です)という位置づけの、エスティローダーを選ぶことにしました。ナチュラルですもの。

 

 これはベストセラー、ロングセラーらしいです。それほど多くの人に長年支持された商品を使ってみようと思いました。

 一番気になったのはファンデーションの色合いです。「濃い目のファンデで肌の色むらを目立たせない」テクニックを信奉しているので、色は濃いほうを選びました。でも、メーカーが変わると当然ですが、色合いが違います。濃い目を選んだけど、ここのファンデはうす付きで白いです。「いいのかな」と心配になります。販売のお姉さんは「お客様の肌に合っています。首の色とくらべても差がないです」と強くいいます。

作ってもらった顔は、素肌に近いすっきりとした肌でした。エスティローダーはこういう感じを提案しているのかなと思いました。

わたしはわりと、人のアドバイスを受け入れる方なので、「じゃあこれにします」と決めました。

感触は軽くてピタッと肌に密着します。薄めの仕上がりが好きなら薄く塗るだけでよくて、カバーしたければ重ねると厚くつくそうです。資生堂のリキッドファンデよりも油分が少ない感じです。しわっぽくならないかという危惧もありますが、それもまた「もともとしわはあるからね」と自分を納得させました。

常々思うのですが、美容とか化粧って宗教じみたところがあるようなのです。「信じれば美しくなれる」みたいな感じです。そもそも評判のよい商品なのだから、気難しいことを言わないで、素直に使うことにします。

 

下地は、「色むらをなるべく消したい」 という要望に合わせて選んでくれたものがこれです。たくさん塗りすぎたら白くなるから注意が必要らしい。ふたにブライトニングバームというピンクっぽい固めのクリームが内蔵されています。こういう工夫はお得感があって気に入りました。何のために使うのかよく知らないので、今度聞いてみようと思います。

ファンデの色については、飲み会とかなにかの時に、ともだちから評価が出るかもしれません。自分のことってなかなか客観的にみられませんもの。

 

わたしのファンデの塗り方は、目の下の三角のところをきれいに塗って、外側に伸ばすというものです。要は顔の部分によってファンデの厚みを変えるということです。顔全体がのっぺりしないことだけ、気を付けます。

 

 これをつかって、少しくらいシミそばかすが見えても、軽い感じの肌にしたいです。しわもたるみもあって鏡を見るのも嫌になる年ごろですが、とにかく丁寧にお化粧をして、会う人に不快な思いをさせないくらいには仕上げたいです。