油で揚げずに鶏の唐揚げ風。オーブンで鶏を焼いている間に野菜料理を3品。
鶏のから揚げが好きです。好きなわりに、「うまく自宅で揚げられない」という悩みもありました。まず、汚れた油が残ってしまうし、唐揚げそのものも硬くなったりして、出来上がりが今ひとつだったのです。しょうがないのでデパ地下とか居酒屋とか、いろんなところで機会をみつけては食べていました。
ところが、「揚げるのではなくてオーブンで焼いてみたらどうなるか」ということを思いたのです。ダメもとでやってみましたら、皮はぱりっとして、中はジューシーな唐揚げができました。これはいいです。下味と衣をつけて、オーブンで焼いただけでできます。
つくり方。
鶏のもも肉をさっと水で洗います。わたしは他の肉は洗いませんが、鶏肉は水洗いします。なぜなら、一般的なスーパーで買ってきた鶏肉は、薄い色の水分が染み出ていて、においのもとになりそうだからです。ほかの理由としては、「鶏のもも肉をから揚げするときには水を足す」というレシピを読んだことがあるからです。水を足すんだったら下処理として水洗いしたら一石二鳥ではないかな、と思って、さっと洗っています。
鶏もも肉に、下味として、塩コショウ、しょうゆ、すりおろしたショウガとニンニクを揉みこみます。それから、卵、小麦粉、片栗粉を加えて肉に絡めます。小麦粉は今回は全粒粉の強力粉を使いました。パンを作った残りがあったからです。小麦粉だったらなんでもいいと思います。片栗粉と小麦粉の量は同じくらいにしました。
ドロッとしたかたまりができます。
焼き鍋に、オーブンで使えるクッキングシートを敷いて、鶏肉ものせます。
180度で20分焼くとできあがります。
オーブンはそれぞれ温度の上がり方が違うので、自宅のオーブンの癖を知っておくといいと思います。わたしのは東芝のごくシンプルな機能のもので、温度が上がりすぎるようなところがあるので、温度は低めにして焼くことにしています。熱の入り方が穏やかなオーブンだったら200度でもいいかもしれません。
油を使わないし、かりっとふわっとした唐揚げ風になりました。
鶏肉をオーブンに入れている間に、ほかの料理を作れます。
青梗菜と厚揚げの煮ものです。
密封性の高い鍋に、材料とだししょうゆを入れて弱火にかけると、できます。
ナスとピーマンの味噌炒めです。
ナスも油で揚げません。ごま油を多めに入れて炒めるくらいです。そのため、味噌炒めといってもさっぱりしています。調味料は味噌、日本酒、みりん、しょうゆです。豆板醤を入れても、味のアクセントになります。
青梗菜を煮た鍋で、ブロッコリーを蒸しました。水分が少なかったせいか少し焦げましたが、香ばしいくらいでぎりぎりセーフです。火が通りすぎないように、ざるに入れて冷水をかけました。
鶏肉はオーブンに入れっぱなしで手間がかかりません。鶏もも肉はオーブンを使おうと思います。