365日。作り手の姿勢が伝わるようなパンです。
このパン店は、メディアに紹介されることもある有名店です。名前の通り年中無休で営業しています。店の奥でパンを焼いているところが見えますし、いつ行っても若い女性がてきぱきと働いていています。清潔で感じがよいです。
値段は少し高いですし、一つ一つのパンが小さいです。それでも他ではないような味だし、それが店の個性になっているので、たまに買ってしまうのです。
小豆あんぱんです。
中に入っている小倉あんは、ほんのりとした黒糖の風味があります。柔らかめのフランスパンみたいな生地もおいしいし、あんこもこだわりが感じられます。
ピスタチオクランベリー
まわりはかりっとしたクッキー生地で、パン生地の中にはクランベリーが入っています。クランベリーも柔らかくて甘さと酸味がちょうどいいです。食べながら、「こんなクランベリーどこに売っているのかな」と思ってしまいます。
サンド
にんじんの細切りとレモンはどちらも下処理をしているので、パンになじんでいます。レモンは皮も柔らかいので、パクパクと食べられます。繊細なパンです。作っている人の心遣いが感じられる食事パンです。
値段が高いという不満があるのですが、作り手の丁寧な作業が想像できるのです。こういうパンを出されると、「おいしいからしょうがないな」と思ってしまいます。
下の3個は家族が食べたから味のレポートはできませんが、おいしかったようです。
黒糖くるみ
林檎シナモン
ハタケ
和風のフレンチトーストをイメージしたそうです。柔らかいです。 「変わってるけどおいしい」とのことです。
おいしいと評判のパン屋さんはいくらでもあります。わたしがよく買うのはジュエルロブションのルパンとか、木村屋、アンデルセンといった店です。これらはたくさん店舗を持っています。たぶん工場で焼いているんだろうなあと思いますが、パンはどれも品質がそろっていて満足させてくれます。
365日のパンは、大手のパン店とはちがいます。良い材料を使っていることは当然ですが、どうやったらこういう味になるのか、小麦粉はどんなものを使っているのか、素人には想像できないです。家では作れないですし、手間がかかっていることもわかります。作り手のメッセージが伝わるようなパンというか。大量生産品とは違う、人が作った質の高いパン。そんなことを感じるせいか、たまに食べたくなります。
飽きさせないという意味で、名店なのでしょうね。