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pinotannのブログ

消費の覚え書きと世間話です

子宮筋腫体験記(1)病気は個人的なもので、自分ひとりで背負わなければいけない。どんなに親しい間柄でも、病気を代わってもらうことはできないのです。

 こんな風に書くと、とてもきびしくひびいてしまいますよね。

 実際には、いろんな人に支えられて入院とか手術を乗り越えることができました。

 これは個人の体験ですが、同性の方々のお役に立てたらと思って、

書くことにしました。

 

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20代から直前までの経過

 

 

  27歳で初めて妊娠した時に、産婦人科の医師から

子宮筋腫らしいものがあるけど、出産にそれほど影響のない場所だし、

産後に消えることもあるから、問題ないと思います」

といわれていました。

 たしかに、出産は何も問題なく無事終わりました。産後、医師に、

「筋腫はまだありますか」と尋ねたのですが、

「今回は見つかりませんでした。どっかいっちゃったのかなあ」

という返事でした。

 わたしも子宮筋腫というのは,、女性の4分の1の人が持っているようなものだということを聞いていたし、特別な不調も感じていなかったのでそのままにしていました。

 今になって振り返ると、若いころから筋腫は私の体にあって、少しずつ成長していたのだとわかります。

 生理は28日周期で毎月やってきました。2日目は量が多くて、下腹部が痛くてからだがだるい。そういう人たくさんいると思うし、とくに悩むこともなく過ごしていました。

 30代後半になると、生理の2日目に外出して、何時間がたちっぱなしでいると、夜になって痛みで起きていられない状態になりました。その痛みも数時間横になれば消えました。それ以外の日は痛みもなく、まったく健康なので、生理の2日目だけは安静にするようにしていました。

 40代半ばになって、健康診断で貧血を指摘されました。その時のヘモグロビン値は8で、治療を要する値だということでした。

 貧血は少しずつ進むために気付きにくいそうです。わたしも、疲れやすく、すぐに横になる自分のことを「怠け者」とか「老化が進んだ」と軽く考えていたのでした。

 その時に診察してくれた内科医から、

「婦人科に行ってみたら」

と勧められました。出産してからは婦人科に行ったことがなかったので、どこがいいかもわかりません。とりあえず家の近所の婦人科へ行くと、

「わりと大きな筋腫があるようだけど、年齢的なこともあるし、鉄剤を飲んで閉経まで様子を見ましょうか」

 そういう風に言われて、これもそのまま鉄剤を飲んで過ごしていました。鉄剤のフェロミアを飲み始めると、元気になり、からだがしゃんとするのが嬉しかったです。

 婦人科は待ち時間がとても長いです。月に一度病院へ行くのが、だんだん面倒になって、そのうちに行かなくなりました。「自分が病気であることを認めたくない」という気持ちもあったと思います。

 それは、「病人がいやだ」という意味ではなく、自分は健康に気遣ってまじめに暮らしているのだから、病気にはならないだろうと、単純に思っていたからでした。

 市販の薬「マスチゲン錠」を飲んでごまかしていました。

 

ごまかしが限界になってしまった

 

 48歳になって、ずっと28日周期だった生理が、3週間くらいではじまるようになりました。しかも1日目から出血が「死ぬんじゃないか」と思うほど大量になりました。36センチのナプキンが2時間もたずに、ぐっしょりと濡れます。下着やスカートもよごれるし、外出もままならない状態です。

 生理が終わっても、おりものが続きます。1日に何回も下着を替えなければいけないのは情けないものです。「女っていやだなあ」としみじみ感じていました。生理がおわっても、しばらくは頭がふらふらしています。やっとからだがしっかりしてきたと思うと、また生理がやってくる。

 主婦なのに献立を考えるのもおっくう、スーパーに買い物に行っただけで、また横になる。

「このままでは寝たきりになってしまう」

 そんな危機感を持って、今度は総合病院に行こうと決意しました。

 

 3年もの間、貧血に悩みながらもただ無為に過ごしていたわけではありません。友人、知人から情報を集めて、ある病院を候補にしていました。街にある総合病院で、特に婦人科が有名なところでした。

 そこで子宮がんの手術をした人から「すごくいいから」と勧められたのです。

 手術を担当した医師の名前も聞いていたのですが、

電話で予約をする時に受付の人から、

「その先生はもう新規の患者をとらない」と気の毒そうにいわれました。

「では、どの先生でもいいです」というと、2週間先にやっと予約が取れました。紹介状がなければそんなものかもしれません。