素材からにじみ出る脂で、うまみを引き出す料理です。油を足さなくてもこってりした味になります。
ごぼうをたくさん食べたいと思って、牛コマ肉を使ったきんぴらを作りました。
ごぼうは、たわしで表面をこすり洗いして肉たたきでバンバンとたたきます。するとうまい具合に身が裂けていきます。あとは数センチくらいにカットするだけで、味のしみやすいごぼうになります。わざわざ面倒なささがきにする必要もないと思います。
牛コマ肉を鍋に入れて火をつけます。弱火で炒めると牛肉から脂がじんわりとにじみ出ますから、ごぼうと拍子切りの人参を加えてかき混ぜます。蓋をしてじっくり煮ます。味付けは砂糖としょうゆだけです。
相性の良い素材同士なので、特別なことをしなくてもおいしくできます。わたしは牛肉よりも、味のしみたごぼうのほうがおいしく感じます。 炒めなおしてすりごまをたっぷりかけると、別の料理みたいに感じられます。
使い込んだ鉄のフライパンは、火加減に気を付けるだけで、素材にうまく火が通ります。表面はカリッとした焦げ目がついて、中はジューシーに焼けるのです。買ったばかりの時は焦げやすかったのですが、使い込んでいるうちにうまく焼けるようになっています。今では料理に欠かせない道具です。
白っぽくてかたいキャベツは、味噌炒めにするといいです。厚揚げとキャベツの味噌炒めを作る時に、少し残っていた豚コマを足してみました。
豚コマを弱火で炒めて脂を出しておいて、厚揚げを炒めて、最後にキャベツを入れます。十分に火が通ったら、みそ、日本酒、みりん、しょうゆを加えて味付けします。味噌がちょっと焦げるくらいに炒めると、特においしく感じます。
固いキャベツにこってりした味付けが、よく合います。
キャベツがいっぱい食べられます。味付けはみりんや砂糖を多めにして甘くしてもいいし、豆板醤を足してもいいです。その時の気分で味付けを変えられるのも、家庭料理の良いところです。
これは同じキャベツで作ったサラダです。
千切りにしてごま油を絡めて、最後に塩昆布をのせるだけ、居酒屋の定番メニューです。口がさっぱりして、家で作ってもおいしいですね。
こうするとキャベツ半分、すぐに食べきることができます。スーパーには春キャベツが並んでいます。さっそく買っておいしく料理しようと思います。