豚肩肉をナゲットサイズに調理したら食べやすい。おつまみにもなります。
豚のかたまり肉を一口大にカットして焼いただけ。この肉は脂が少ないので、焦げないようにごま油を足しました。焼きながら塩コショウをかけています。
両面が焼けたら、しょうゆと酢をかけて煮詰めます。鉄鍋の角で冷凍のポテトを焼きます。ポテトだけバターをのせるとおいしくなります。
冷めたらタッパーに入れます。お弁当にいれたり、小腹がすいたときにつまんでもいいです。ナゲットサイズにしたら、食べるときに切る必要もないし、便利でした。
パプリカのバルサミコ酢
韓国産の肉厚パプリカが1個98円です。安いです。去年は倍くらいの値段だったので、買わずにはいられません。これは2個分です。
半分にカットしてタネをとり、魚焼きグリルに入れて焼きます。黒く焦げるくらい焼いてから冷ますと、皮がむけます。皮が少しくらい残っていてもおいしいから大丈夫です。それを手で小さく裂いて、塩、しょうゆ、バルサミコ酢をかけます。
冷蔵庫で保存します。冷えてもおいしいです。
リンガハットで運ばれてきたタンメンを前に、夫がレシートを見ながら「ちょっとちょうだい」といいました。妻があげるのはお金ですか? タンメンですか?
少しくわしく状況を説明しますと、それは平日の午後四時ごろのことでした。夫は糖尿病なので、二か月に一回くらいの頻度で、病院の検査を受けています。それがもう何年も続いています。もちろんふだんは夫が一人で土曜日などに行くのですが、今回はしばらく診察を受けることをさぼっていたので、担当の医師と顔を合わせるのも気まずいという気持ちがあったらしく、わたしがつきそっていました。
中年以降糖尿病になる人は珍しくないでしょうし、薬を飲んで健康に気を付けていれば怖い病気といえないかもしれません。でも、たまにすごく怖ろしいことが起こります。三年前に夫は、動脈に血栓が詰まって会社に行けなくなりました。おなかの痛みで歩けないのです。ほとんど寝たきりで、痛みが激しい時は、真夜中でもお風呂を沸かしてつかっていました。温めることで血管が伸びて、血液が流れやすくなったのでしょう。これは夫が自分で勝手に編み出した治療法でした。
病名がわかるのにひと月かかりました。50代のサラリーマンが「おなかが痛い」というと、たいていの医師はストレスと診断します。胃薬を処方して終わりです。血栓が詰まっていることなどわからないのです。夫は「絶対にストレスなどではない」「なにかが体の中で起きている」といって病院を調べました。御茶ノ水にある病院の消化器外科というところへ行ってCTを撮って、やっと痛みの原因がわかったのです。
それから血液をサラサラにする薬を処方されて、血栓が体から流れ去り、なんとか健康を取り戻しました。この病気は、原因がわからないまま死んでしまう人も多いそうです。夫の場合は、詰まっているとはいえ少しは血液が流れていたので、なんとか助かったということでした。そういうことが起こるので、糖尿病といえども馬鹿にすることはできません。
まあ、そんなこんなで消化器外科の医師に命を助けてもらったのですが、血栓の治療が終わったらその医師とはお別れです。もとの糖尿病の専門医にかからないといけません。ですが、血栓を見逃した医師と再び信頼関係を取り戻せず、このままこの医師にかかっていていいのかどうか、悩んでいるのですね。悩みながらずるずると治療を続けている状態なのです。
この日も特別変わったことはなく、血液検査の結果は良好でした。「この調子で続けましょう」などと、医師からはだれでもいえるようなことをいわれて、診察室を出てきました。
夫は検査のためにごはんを抜いていましたから、夕方四時に初めての食事でした。安くて野菜がたくさん食べられる店というと、この辺ではリンガハットしかありません。入り口で浮かない気分のまま注文して、オーダーした料理が運ばれてきました。夫はかた焼きそばとギョーザ、わたしは野菜たっぷりタンメンです。
夫は注文した時に支払ったレシートをずっと見つめています。夫はわりと神経質で、お金にうるさいタイプです。わたしは専業主婦なので、毎月の生活費を夫からもらってやりくりしています。そのせいか、どうしてもお金に対して卑屈な気持ちになりがちです。そういうお金に弱みを感じているわたしと一緒に出掛けた時に、ごはんを食べるときとか、出かけた時の電車代とか、夫は気まぐれにお金を請求します。夫からしてみれば、「渡してある生活費からだしてくれ」という意味合いなのでしょう。ただ、それほど潤沢にもらっているわけではないので、できれば出したくありません。だまってレシートを眺めている夫の横でわたしは、「機嫌が悪そうだからまたお金とかいうのかな」とか、「付き添ってあげているのに感謝とかしてもらえないんだな」、などと思いながら、浮かない気持ちでいました。
そこで「ちょっとちょうだい」といわれたのですね。前後の会話とかなくいきなりその一言だけ。わたしは「お金要求された」とかっとなって「どうしてあんたの付き添いをしてあげてお金まで取られるわけ? 嫌に決まっているやん。もうついて来ないわよ」と軽く切れました。
夫は黙ってかた焼きそばを食べ続けます。わたしも言うことは言ったしお金は取られなかったので、そのまま無言でタンメンを食べました。夫は朝から何も食べていなかったからか、注文した料理をすぐに食べてしまいました。わたしはどちらかというと小食なのでもうおなかがいっぱいになってしまい、夫に「食べる?」といいました。そうすると夫は「さっき怒ったやん」というのです。そうなのです。夫が「ちょっとちょうだい」といったのは野菜たっぷりタンメンを分けてもらいたい、という意味で言ったのですね。
夫は、「ふつう、食べ物屋でちょっとちょうだいっていうたら、食べ物のことやろ」と文句を言うのですが、わたしは、「レシートをガン見しながら言うたらお金と思うでしょ」と譲らず軽い口喧嘩になりました。後から考えると、お互いに加齢のためにいろんな感覚が衰えてきていて、耳が聞こえにくくなっているのです。わたしが「なんでお金あげなあかんの」が聞き取れなかったのです。
こんなくだらないことをだらだら書いたのは、ふだん使っている言葉がいかに不完全で誤解に満ちているかに気が付いたからです。その場の状況に依存するところが多いし、状況の受け取り方次第で、いろんな意味にとることができるのですね。細かいことまで正確に伝えようとしたら、どれだけ大変な作業になるのか。びっくりしました。
長年連れ添って、離婚するのも面倒になったような夫婦でも、誤解だったり、無理解だったり、たくさんあるのだろうなと思います。まあ、特に困ったことがなければ、自分に都合がよいように解釈して流していれば、生活は滞りなく送れるのですけどね。
素材からにじみ出る脂で、うまみを引き出す料理です。油を足さなくてもこってりした味になります。
ごぼうをたくさん食べたいと思って、牛コマ肉を使ったきんぴらを作りました。
ごぼうは、たわしで表面をこすり洗いして肉たたきでバンバンとたたきます。するとうまい具合に身が裂けていきます。あとは数センチくらいにカットするだけで、味のしみやすいごぼうになります。わざわざ面倒なささがきにする必要もないと思います。
牛コマ肉を鍋に入れて火をつけます。弱火で炒めると牛肉から脂がじんわりとにじみ出ますから、ごぼうと拍子切りの人参を加えてかき混ぜます。蓋をしてじっくり煮ます。味付けは砂糖としょうゆだけです。
相性の良い素材同士なので、特別なことをしなくてもおいしくできます。わたしは牛肉よりも、味のしみたごぼうのほうがおいしく感じます。 炒めなおしてすりごまをたっぷりかけると、別の料理みたいに感じられます。
使い込んだ鉄のフライパンは、火加減に気を付けるだけで、素材にうまく火が通ります。表面はカリッとした焦げ目がついて、中はジューシーに焼けるのです。買ったばかりの時は焦げやすかったのですが、使い込んでいるうちにうまく焼けるようになっています。今では料理に欠かせない道具です。
白っぽくてかたいキャベツは、味噌炒めにするといいです。厚揚げとキャベツの味噌炒めを作る時に、少し残っていた豚コマを足してみました。
豚コマを弱火で炒めて脂を出しておいて、厚揚げを炒めて、最後にキャベツを入れます。十分に火が通ったら、みそ、日本酒、みりん、しょうゆを加えて味付けします。味噌がちょっと焦げるくらいに炒めると、特においしく感じます。
固いキャベツにこってりした味付けが、よく合います。
キャベツがいっぱい食べられます。味付けはみりんや砂糖を多めにして甘くしてもいいし、豆板醤を足してもいいです。その時の気分で味付けを変えられるのも、家庭料理の良いところです。
これは同じキャベツで作ったサラダです。
千切りにしてごま油を絡めて、最後に塩昆布をのせるだけ、居酒屋の定番メニューです。口がさっぱりして、家で作ってもおいしいですね。
こうするとキャベツ半分、すぐに食べきることができます。スーパーには春キャベツが並んでいます。さっそく買っておいしく料理しようと思います。
青山にできた冷凍食品の店「ピカール」で買いました。
フランスの冷凍食品が買えるというので行きました。骨董通りにあります。店内は清潔で冷凍食品がたくさん並んでいます。ふだん冷凍食品をほとんど買わないのですが、フランス製と聞いて食べてみたくなりました。目新しいものばっかりが並んでいるので、選ぶのが楽しかったです。
ちなみにピカールはイオンで買えるらしいです。
ジャガイモの加工製品はたくさんありました。付け合わせに便利かなと思って、買うことにしました。
オーブントースターで十数分焼くと、かりふわになります。冷凍食品独特のにおいがしますが、ジャガイモの場合は許容範囲内です。この「冷凍食品独特のにおい」というのを説明するのは難しいです。気にならない人のほうが大多数と思います。ほんのかすかなものなので、単にわたしが加工食品に慣れておらず、抵抗を持っているから余計に感じるのかもしれません。
バターを落として焼くと風味が増します。
肉の付け合わせにするとボリュームたっぷりになるし、見た目もいいです。冷凍庫に入っていたら、すぐに食べられて便利です。
2品目は、カポナータです。
ナスとオリーブなどの野菜をトマト煮したものです。量がたっぷりなので、お得な感じがします。袋から出してフライパンで炒めると食べられます。自分で作れない時には、手軽でいいかもしれません。
わたしが作るトマト煮込みはあっさりしているのですが、こちらはナスを油で揚げているので、その分コクが出ています。決してまずくはないのですが、また買おうとは思いません。冷凍食品独特のにおいとか触感がかすかにあって、それが気になりました。自分で新鮮な野菜を買って作る方が、味は良いです。
これはまだ余っているのですが、そのうちにスクランブルエッグと一緒にたべようかなと思います。
最後は、一番食べたかった甘いものです。
重量感のある甘さがおいしかったです。
袋から出して、オーブントースターで十数分焼くとできます。中にとろりとしたクリームが入っていて、スプーンですくって食べます。ものすごく甘いところがさすがに外国製です。クリームはホワイトチョコとキャラメルを合わせたような味で、コクがあっておいしいです。
スイーツは冷凍臭さを感じませんでした。
デザートの種類はたくさんあるので、ほかの商品も買いたいと思いました。
日本はありとあらゆるおいしいものがあります。幸せな時代だと思います。可能な限り新しいものに挑戦するつもりです。
下ごしらえをしておくだけで、ごはんの支度は楽になります。
料理といえるほどのものではありませんが、洗っておくとか、切っておくだけでも、すぐに食べられるものになります。時間がある時にちょっとしておくだけで、ごはんがすぐにつくれます。
これは大根、パプリカ、キャベツを蒸し煮しました。塩とすし酢をかけておくと、すぐに食べられるサラダになります。
プチトマトも洗ってタッパーに入れます。
塩漬けのワカメをさっと水で戻してから、絞ってカットしておきます。みそ汁とかスープの具になります。
アスパラガスもすじを取って、軽く蒸すか電子レンジでチンしておくと、硬くなりません。冷水で冷ますと色落ちもしにくいです。
玉ねぎをスライスして、塩とすし酢をかけておきます。ドレッシングのように使えます。
缶詰のツナにドレッシングをかけておきます。サラダのトッピングです。
果物も買ってきてすぐに洗ってタッパーに入れます。キウイフルーツは酸っぱいので、蜂蜜をかけておくことが多いです。ヨーグルトと一緒に食べたりします。
ほとんどのものはカットするだけです。料理は食材をたくさん使うほどおいしくなるものです。こういうものを冷蔵庫に入れておき、食べたいときに好きなだけ盛りつけています。あとは肉か魚を焼くと、バランスのよいごはんになります。
4月のはおりものはブルゾンにします。
やっと暖かくなってきたので、コートをしまいました。冬の間ずっと来ていた服をしまうと、シルエットが変わるので、次は何を着たらいいかわからなくなります。わたしはわりと衣装持ちなので、いろんな服を持っているのですが、出かける前にあわてて選ぶと、今ひとつのコーディネートになってしまうのです。
なので、いまのうちにこざっぱりした日常着の組み合わせを、考えておくことにしました。ファッション雑誌ではブルゾンが目につきます。何年も前に買ったものがあるのですが、これまであまり着る機会がありませんでした。この春は着ようと思いました。
オフホワイトのレザーのブルゾンです。色が気に入ったから買ったのに、色の合わせ方が難しかったです。きれいな色を合わせるとくすんで見えてしまうのです。レザーブルゾンというのはあくまでカジュアルなので、ホテルのレストランに行くような組み合わせが、なかなかできませんでした。
このブルゾンは袖が短めで少し膨らんでいます。かわいらしいデザインが気に入って買ったので、あきらめずにしつこく着ていました。すると、服がからだになじんできたのです。さすがレザーです。どんどんやわらかくなってきて、わたしの服に合わせやすくなってきました。
こういう、着こむほどに似合ってくる服がとても好きです。
グレーのパーカーとの組み合わせはバッチリです。フードはとてもよくできたデザインで、顔を小さく見せてくれます。
シャンブレーのシャツもいけますね。この春はシャンブレーとかデニムがたくさん出ています。さわやかな雰囲気になります。
フランネルのシャツは肌寒い日に着たいです。チェックの色合いが気に入っています。このブルゾンは袖が短めなので、下に着る服が袖口から出ます。そういうところも可愛いと思います。
黒のスエードのブルゾンも持っています。丈が短いのでボトムス選びが難しかったです。今はボリュームのあるシルエットが流行っているので、これはおばさんにも取り入れやすいです。少し前のレギンスとかスキニーとか嫌でした。気に入らないものは着なくてもいいんですが、どうしても「古い」感じになってしまうでしょ。
そういう事情で今まであまり着なかったのですが、これからはどんどん袖を通して、自分のからだに合うブルゾンにしていきたいです。
グレーパーカとの組み合わせは、流行ではなくて、もう定番ですね。
シャンブレーも合います。
フラノシャツも問題ありません。同じシャツでもブルゾンの色が違うと、かもすムードも違います。
トップスに合わせるスカートも決めておきます。緩やかなAラインのスカートだったらスニーカーでもいけると思います。
グレーのスカートは、上の組み合わせのどれでも合います。考えなくていいですね。
トップスが無地の時にはこのスカートもいいと思います。
今月の日常着はこんな感じにします。全体のシルエットがすらっとして見えることと、色合いがまとまっていることに気を付けます。そうしたらきれいな雰囲気になると思うのです。
365日。作り手の姿勢が伝わるようなパンです。
このパン店は、メディアに紹介されることもある有名店です。名前の通り年中無休で営業しています。店の奥でパンを焼いているところが見えますし、いつ行っても若い女性がてきぱきと働いていています。清潔で感じがよいです。
値段は少し高いですし、一つ一つのパンが小さいです。それでも他ではないような味だし、それが店の個性になっているので、たまに買ってしまうのです。
小豆あんぱんです。
中に入っている小倉あんは、ほんのりとした黒糖の風味があります。柔らかめのフランスパンみたいな生地もおいしいし、あんこもこだわりが感じられます。
ピスタチオクランベリー
まわりはかりっとしたクッキー生地で、パン生地の中にはクランベリーが入っています。クランベリーも柔らかくて甘さと酸味がちょうどいいです。食べながら、「こんなクランベリーどこに売っているのかな」と思ってしまいます。
サンド
にんじんの細切りとレモンはどちらも下処理をしているので、パンになじんでいます。レモンは皮も柔らかいので、パクパクと食べられます。繊細なパンです。作っている人の心遣いが感じられる食事パンです。
値段が高いという不満があるのですが、作り手の丁寧な作業が想像できるのです。こういうパンを出されると、「おいしいからしょうがないな」と思ってしまいます。
下の3個は家族が食べたから味のレポートはできませんが、おいしかったようです。
黒糖くるみ
林檎シナモン
ハタケ
和風のフレンチトーストをイメージしたそうです。柔らかいです。 「変わってるけどおいしい」とのことです。
おいしいと評判のパン屋さんはいくらでもあります。わたしがよく買うのはジュエルロブションのルパンとか、木村屋、アンデルセンといった店です。これらはたくさん店舗を持っています。たぶん工場で焼いているんだろうなあと思いますが、パンはどれも品質がそろっていて満足させてくれます。
365日のパンは、大手のパン店とはちがいます。良い材料を使っていることは当然ですが、どうやったらこういう味になるのか、小麦粉はどんなものを使っているのか、素人には想像できないです。家では作れないですし、手間がかかっていることもわかります。作り手のメッセージが伝わるようなパンというか。大量生産品とは違う、人が作った質の高いパン。そんなことを感じるせいか、たまに食べたくなります。
飽きさせないという意味で、名店なのでしょうね。