伊勢丹新宿店のセールに行って、買う気がなかったのに買ってしまったスカートです。
伊勢丹のセールが11日から始まりました。
伊勢丹のセールはいろいろあって、3日からお正月の初売りをしていたようですが、それには行きませんでした。正直「福袋」という年齢でもないのです。あんまりたくさんのものはいらないから、自分なりに厳選したものを買いたい。そう思うようになってから、お正月セールはお休みしています。
それが終わった頃に店頭をのぞいたら、新春物がたくさん出ていました。みずみずしい色合いの洋服がいっぱい並んでいて、店内もすごくきれいでワクワクしました。お正月のセール品は、すみっこにちょこっと残っているくらいでした。
11日からセールが始まることを知っていたので、「こんなにきれいな売り場が、セールの時にはどうなるのか」という、別の興味がわきます。それで今日店に行ったら、平日の昼間にもかかわらずものすごい人出でした。初春物のきれいなお洋服はどこかにしまって、去年の秋冬物がどっさりというか、ぎっしりという感じで並んでいました。店内は季節が逆戻りしたというか、現実の季節のままというか、冬真っ盛りという感じに変わっています。
伊勢丹はカード会員向けのセールを、年末とか、年度末とか、ゴールデンウイークなどに別の会場でやります。わたしはその時に買うことが多いので、今回服を買うつもりはありませんでした。それが、ただぶらぶらと歩いているうちに、冬物とはいえけっこうきれいな洋服が、まだまだたくさん残っていることに気づきました。
気が向くままにそれらを触っていると、生来の服好きが顔をのぞかせてきて、テンションが上がってしまったのです。ふだん見ることもないようなブランドの服が、いくらでも手に取れることもセールの醍醐味です。わたしは、オレンジとベージュのワンピースとか、胸元にフリルが付いたセーターとか、デザイナーの創意工夫が感じられる洋服を見て歩いて、幸せな気持ちになっていました。
それで、このスカートを見つけてしまったのです。見つけたというか出会ってしまったというか、それくらいときめきました。
まず柄が気に入って手に取りました。柄って同じように見えても、安っぽいとか、こどもっぽいとか、もっさりしているとか、いろいろあります。わたしはこの柄を、とてもきれいだと思いました。素材はポリエステルでさらさらと軽やかです。デザインはアシンメトリーのプリーツです。
試着すると、ふんわりほっそりという絶妙のシルエットでした。
しかもこの模様のおかげで少しくらいおなかが出ていても、ぜんぜんわかりません。ポリエステルはシルクに比べて、扱いが楽です。しわにならないので長時間座っても大丈夫だし、旅行にも便利そうです。
色は白、青、黒の三色使いで、着こなしのバリエーションも豊富にできます。
すそに銀ラメのフリンジがついています。渋く光るのがおしゃれだし、裾が広がりすぎないという役割も兼ねています。
フリンジが、このデザイナーの特徴のように思いました。質のよい生地を使って、きれいなシルエットのスカートを作ってから、最後にもう一工夫するのです。手編みっぽいフリンジですが、ちっともダサくないです。わたしはこういうのをデザイナーの才能と思います。
しかも、4割引きくらいになっていました。もう買うしかありません。
というわけで、新しいスカートが仲間入りしました。長く着るつもりです。